江戸モダン 裏宿七兵衛ものがたり

1738年、江戸時代

青梅の村はずれに「七兵衛」は住んでいた

昼間は百姓として働き、夜は大泥棒に変身した

七兵衛はまれにみる俊足で、一夜に何十里も走ることができた

50キロ先の大江戸の町で盗みを働いては、日が昇る前には村に戻っていたという

そして翌朝、何食わぬ顔で百姓仕事をしていた

盗んだ金品はすべて村の貧しい家々に配った

だがある夜、ついに七兵衛は捕まり、処刑される

七兵衛の首は嵐のなか、三日三晩晒された

その間、七兵衛に助けられた多くの村人たちが人気のない真夜中に集い七兵衛の首に向かって念仏を唱えていたという

そして、村人たちは約束した

七兵衛のことを「決して語り継いではいけない」と

裏宿七兵衛は、江戸時代の中期に今の東京都青梅市に実在した人物です。 

その後、大雨で流された首は村人や宗建寺の住職によって手厚く葬られたと伝えられ、 現在も青梅駅近くの宗建寺にお墓があります。ご住職によれば七兵衛に関しては「由来は尋ぬるべからず、長く回向いたすものなり」とあり「俗名は七兵衛、裏宿の者なり」とだけ伝えられているそうです。

青梅市内には今も七兵衛にちなんだ場所や地蔵尊が残っています。

原作:小川秋子

絵・音楽・映像・脚本:Asu

テーマ曲 「心の叫び」 作詞作曲:おおたか静流

企画制作:NPOちんじゅの森

※「江戸モダン」とは「新しく語り継ぐ、昔ばなし」

  日本の暮らしや美意識を芸術にして現代につなぐ、

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