和紙とくらす。
楮(こうぞ)やミツマタなど植物を原料として手漉(す)きによって作られる和紙。
古くより日本人の生活や文化は和紙とともにありました。
丈夫で強く、吸湿性に富み、保存性に優れ、風合いに趣があり、機能と美を併せ持つ。
つくる。つかう。あそぶ。あとしまつ。
和紙の原点からその先を知る、原料から和紙をつくる実践を交えた全4回のワークショップです。
今年の大河ドラマの主役でもある紫式部は、和紙と紙巻筆の特性を生かして源氏物語を書きました。何色も色をすり重ねていく浮世絵はなにより丈夫な和紙あってこそ生まれた芸術でした。
単なるモノではない和紙。ワークショップで、日本文化や心に触れてみませんか。
国内外を問わず広くご活躍されている紙の造形作家 西村優子さんをお迎えして
和紙の魅力をたっぷりと味わっていただきます。
【日 時】
【参加費】
全4回 10,000円 / おひとり
各 回 3,000円 / おひとり
【会 場】
ちんじゅの森サロン「ほぐほぐ」
第1回 2024年2月4日(日)
東京都文京区目白台1−22−2
-和紙ってなにからできる!?-
第2回 2024年3月3日(日)
-和紙で包む・折形-
第3回 2024年5月19日(日)
-和紙あそびワークショップ-
第4回 2024年7月21日(日)
-音羽の紙と紙から紙へ-
※いずれも、13:30〜15:00ごろ
和紙をつくる。
和紙をつかう。
和紙であそぶ。
和紙のあとしまつ。
※ 親子参加の場合 小学生以下無料
※ 定員20名
第4回 和紙のあとしまつ。
〜 音羽の紙と紙から紙へ 〜
2024年7月21日(日)
3回に渡り、和紙がうまれるところから始まった「和紙とくらす。」の最終講座は、「和紙のあとしまつ。」
かつて、盛んに紙漉きが行われていた江戸・東京は、和紙のあとしまつを重んじた地域でもあるようです。そこで、NPOちんじゅの森がある文京区音羽地域に目を向け、この地の紙漉きの歴史をひも解いてみることにしましょう。
今回は、和紙の再生の様子を体験しながら、書き損じの紙、折り損じの紙などで『漉返紙石(すきかえしかみいし)』を作ります。あとしまつ後に、私たちのくらし、和紙にとっても役に立つ「文鎮=ペーパーウェイト」としてお使いいただけるものを目指します。
音羽名物のお菓子もご用意してお待ちしています。
「 和紙とくらす。」イベントは終了しました。
ご参加いただき、ありがとうございました。
第3回 和紙をあそぶ。
〜 風 〜
2024年5月19日(日)
さわやかな風が吹きわたる薫風の季節。
新緑の木々が揺れ、花の香りが風に乗って漂います。
季節の移り変わりや自然の美しさを感じさせてくれる風。
今回の和紙とくらす。は、風を感じるものを創作しながら、和紙であそぶ時間を過ごします。
風×あそぶ。
どこか懐かしさや穏やかな気持ちを呼び起こす「風ぐるま」を作って、大人も子供も、目には見えない風の訪れを楽しみたいと思います。
土佐和紙の産地・高知県よりお茶とお菓子もご用意してお待ちしています。
第2回 和紙をつかう。
〜和紙で包む・折形〜
2024年3月3日(日)
くらしの中で和紙をつかうことのひとつとして、 贈り物の際の「折形(おりがた)」があります。 手づから和紙をつかって包み心をこめて贈る日本の文化です。
ものの数だけ折形がありました。
「伝統のきな粉包み」もそのひとつです。 和紙をつかうことが日々の営みであったことに思いを馳せ、 上巳の節供に添える包みを和紙で折り、 ともに節供をお祝いしましょう。
雛菓子と甘酒をご用意してお待ちしております。
第1回 和紙をつくる。
〜和紙ってなにからできる!?〜
2024年2月4日(日)
『ミツマタ』は紙の原料。
和紙が植物からできることを一緒に体験してみましょう!
はぐ、へぐる、ゆでる、ほぐす・・・。
仕上げには、出来立ての和紙をまるくしたり、のばしたり、ひもをつけたり、好きな形にととのえて、オリジナルの「しおり」を作ります。
「しおり」は、山道などで木を折って道標(みちしるべ)にしていたことから、「枝折(しおり)」とも言うそう。
自然の営みから生活の中へ、植物だったミツマタが紙になっていく変化を味わってください。
【講 師】 西村優子(Yuko Nishimura)さん
紙の造形作家 http://yukonishimura.com
紙を「折る」ことでの作品制作を展開。また、日本の伝統礼法である折形を現代のくらしの中に提案する『折形デザイン研究所』のメンバー。 高知県いの町吾北地区で土佐和紙文化や楮栽培、山間部のくらしに着目した『かじがらプロジェクト』では、和紙の魅力を伝えるべく活動中。